また半導体の実験・・・

3回生後期の実験は、全員がすべての実験をやるわけではなくて、あらかじめ決められたいくつかの実験だけをやります。今回、実験は8個用意されていますが、実際にやる実験は3個だけでした。その3個を自分で選べないので、自分の専門とかけ離れた実験ばっかりが指定されることもあります。僕がその状況でして、今回当たった実験は分散型電源・受光/発光素子・ディジタル光通信の3つです。僕が希望している専攻分野は、知的通信網とかディジタル通信とかそのあたりですので、少なくとも分散型電源と受光/発光素子の実験は正直関連性が薄いんですよね。論理回路とか通信システム設計とか楽しそうな実験も用意されているので、そういうのをやらせてくれればいいのになあと思います。確かに、幅広い知識を持っておくことは電気・電子工学に限らずすべての学問で大事だとは思います。しかし、分散型電源の実験は、分野で言うとパワーエレクトロニクスですので、僕は過去に開講されたその講義を受講しておらず、独学しなくてはいけないというよくわからないことが起こっていました。なんかちょっと考えてもらいたいものですね。

しかし文句は言ってられないので、この前は受光素子の実験を行いました。分野としては半導体です。要するに太陽光発電の原理です。あれ、先週までの6週テーマでやりましたね。もろかぶってますね。はい、まあ実験をしました。

受光素子のI-V特性やらを測定するわけですので、明るさ(照度)をパラメータにして測定しなくてはいけません。勘の鋭い人はすぐわかってくれると思うのですが、そうです、部屋を真っ暗にして測定しないといけないんですよね。懐中電灯を用意してくれているので、懐中電灯でDMM*1の表示を読みます。つらいです。視力が低下します。学生実験で視力が低下した場合、学生共済保険でメガネ代とか出してくれたらうれしいですね。

冗談はさておき、SiでできたフォトダイオードCdSセルを用いて実験を行いました。Siフォトダイオードは本当に一般的なダイオードですので、I-V特性を測定すれば、この大学に入って何度見たことかわからない0.6V付近で立ち上がるexpのグラフが書けます。でもCdSセルはただの抵抗でした。この前やった実験はそれだけで終わりました。楽勝ですね。

*1:デジタルマルチメーター。DMM.comとは何の関係もありません